コマツ代表取締役会長 野路 國夫様インタビューその3|生産分野において日本の強みの部分とは?

コマツ代表取締役会長 野路 國夫様を訪問しました。
日本能率協会の中村正己がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

生産分野において日本の強みの部分とは?

(中村)
日本やドイツはものづくりの生産領域で強みを発揮してここまで来ていますよね。
これからも世界の中でトップとしてリードしていかなきゃいけない中で、今求められるものは何でしょう?

(野路会長)
必要なものはいっぱいあると思います。
例えば1つは計測技術がそうでしょう。
センサーやレーザーだけではなく、解析する技術までなければ、計測技術にはなりません。

もう1つはネットワーク技術です。
この分野は、日本の弱い領域ですね。

(中村)
確かにそうですね。

(野路会長)
特にオープンプラットフォームのネットワーク技術の領域は非常に弱いと感じます。
ただし、生産の細かい段階にいくと、例えばPLM(product lifecycle management)とかプログラミングロジックなどの世界やロボットが自律制御するための組み込みソフトなどは、日本は強いと思います。

(中村)
そうなのですね。

(野路会長)
弱い領域をこれからどうするのかという点ですが、もう負けているのだから諦めるという意見もありますね。

例えば、欧米企業が日本のメーカーからサーボモーターを買う時に、通信規格の指定があるわけですが、日本のメーカーは欧米の通信規格に適応して販売せざるを得ない状況です。ただし、サーボモーターそのものを作るというところは日本が強いと思います。

(中村)
ハードの世界ですね。

(野路会長)
日本はハードの領域は強いから、私はそんなに心配しなくていいと思います。
いわゆるすり合わせの技術のところですね。
モーター自身を作るところというのは心配しなくていいけれど、通信規格が負けているからダメだと言う人もいます。また逆にハードが強ければ、通信規格で負けていてもいいと言う人もいます。

(中村)
既存のいいものを使っていくという選択もありますよね。

(野路会長)
そういう会社もありますね。一方で相変わらず技術を自社に囲い込むという会社もあります。

ただ、囲い込みをやっていたり、日本の会社だけで付き合っていると、世の中のことがわからなくなるという懸念があります。

囲い込みの世界は、今はまだ通用しますが、将来通用するかどうかは分かりません。

(聞き手:一般社団法人日本能率協会 理事長 中村 正己)

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緊急特別報告会
提言 ドイツ「Industrie4.0 」の実際と危機感

2015生産革新ドイツ視察団による、現地現物
実際の足を運んだ活動によって今、明かされる真実

日本能率協会では2015年7月5日(日)~11日(土)にかけて
「2015生産革新ドイツ視察団(団長:コマツ 代表取締役会長 野路國夫氏)
を派遣いたしました。

本報告会では、視察団で実際に体感した、現地現物の情報をもとに、
今まさにドイツで何が起きているかを報告する場をご用意しました。

さらに日本でもIoTの取組みを進めている企業の具体的事例も併せて皆様に紹介し、
日本における、これからのものづくりの方向性を示す機会とします。

【提言 ドイツ「Industrie4.0」の実際と危機感】
http://jma-column.com/industrie4-0/

■概要

名称:緊急特別報告会         
提言 ドイツ「Industrie4.0」の実際と危機感

会期:2015年9月29日(火) 13:00~17:30(予定)

会場:三田NNビルB1F三田NNホール (東京・港区)

料金:日本能率協会会員20,000円(税抜)
   会員外22,000円(税抜)

■このようなかたへ
  • IoTに関わる取組みに携わっている方
  • Industrie4.0とは何かを知りたい方
  • 国内外でのIoT取組み事例を聞きたい方
  • ドイツものづくりの現地現物の情報を聞きたい方

詳細はこちら▼
http://jma-column.com/industrie4-0/

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