工作機械関連技術者会議 企画副委員長 インタビュー4

2021工作機械関連技術者会議 企画副委員長の東京電機大学 工学部 機械工学科 教授の松村 隆 様に工作機械業界の動向、今回の本会議の聴き所をお伺いしました。日本能率協会の勝田・高士がインタビューいたします(以下 敬称略、役職当時)

東京電機大学 松村教授 インタビューその4/2021工作機械関連技術者会議の見どころ・聞きどころは?

(高士)
2021工作機械関連技術者会議では、未来工場に目を向け「未来工場をどうつくる、どうつかう」をメインテーマにしています。本会議の見どころ・聞きどころはどこにあるとお考えでしょうか?

(松村)
現時点では、未来工場の夢と構想を実現するための要素技術を確立する段階なのかもしれません。これは未来工場のイメージが、未だ、はっきりとしていないため、将来にむけて、使えそうな要素技術を開発しようとしている段階だと思います。このような要素技術から、ボトムアップ的に、将来の工場のイメージを段々と具体化していけるものと思います。

今回の会議における話題は、未来工場ありきではなく、未来工場にむけた要素技術を知って頂くことで、参加者が未来工場のイメージづくりをして頂ければと思います。

(高士)
現状の課題を解決する具体的な方策が得られるということですね。

(松村)
現状の加工・生産ラインは、未来に向けて暗中模索の状態です。デジタル技術を統合するレベルには至っておらず、データを取り込む裾野の部分もまだまだ手探りの状態です。概念はあっても、それに対応できる工作機械はどういうものなのかを考えていく必要がありそうです。

良い未来工場や生産ラインをつくるためには、基盤・要素技術に大きな課題があるのです。単に夢を絵に描くだけでなく、「未来のドリームファクトリーを実現するための基盤技術の現状とこれから」を学べることも魅力の一つですね。

(高士)
今回、要素技術を供給する企業の事例も多く見られ、参考にしていただけますね。

(松村)
そこが聞きどころですね。工作機械そのものの設計や製造を越えて、その周辺のツールをいかに使いこなすかというヒントを参加者につかんで頂くことが、企画側のねらいでもあります。これは工作機械メーカーだけでなくユーザーにとっても同様です。もしこんな機械があったら、これをこの機械につけたら何ができるか、それをラインに乗せたらどうなるか。こうした観点から聞いて頂きたいですね。

(高士)
未来工場の実現に向けて大切なポイントですね。

(松村)
機械に取り付ける要素技術の高機能化は注目すべき点です。機能が高度化されても使いこなせなければ、未来への一歩は踏み出せません。機能の使いこなしが、次なるニーズとシーズに連鎖し、自律的な未来工場につながっていけるものと思います。

(高士)
最後に、今後の工作機械関連技術者会議のあり方についてどのような構想をお持ちでしょうか?

(松村)
この工作機械関連技術者会議はかなりの歴史がありますが、既に話をしたように、使いこなしを考えると、工作機械の周辺産業やユーザーの参加や講演が必要だと思います。デジタル化では自動車メーカーがかなりいろいろと取り組んでいますので、業界を越えた連携も必要でしょう。また、基調講演ではものづくりの現状と将来について、高所からいろいろとお話を頂きますから、今後の動向や未来のものづくりのイメージも作って頂けると思います。

(勝田)
「工作機械」を主語にしたときの「ユーザー」という視点で広報力を高めていく必要があると痛感します。

(松村)
オンラインでの案内、そしてセキュリティが担保されたオンライン開催の強みを活かし、エリアを越えて多くの方に会議を知っていただき、参加いただけることを期待します。どの年齢層・技術層をターゲットにするのか、費用対効果をどこに結びつけていくのかといった経営的なこともありますが、まずは、原点に立ち戻り、ものづくりに携わる人が集まって情報を共有し、将来の発展に結びつけていける機会をつくることではないでしょうか。

(高士)
皆様の期待以上の価値を提供する情報を発信し、会議を先進的なものとしていきたいと思います。貴重なお時間をありがとうございました。

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