2012生産技術者戦略会議特別インタビュー2|これからの生産技術者の役割

2012生産技術者戦略会議(2012年10月19日(金))の開催前におこなったインタビューです。

これからの生産技術者の役割

太田孝太郎さん

株式会社資生堂 生産技術開発センター 開発管理グループ グループリーダー

特別研究セッションの「聴きどころ」を日本能率協会の安部武一郎がインタビューしてきました。「生産技術者の皆様に向けたメッセージ」をどうぞ!

-生産技術者戦略会議では、参加者のみなさまにどんなことを感じ取っていただきたいですか?

「これからの生産技術者の役割」というのは、いま一番「聞きたいこと」だと思うんですよね。

一体どんな役割なのか・・・を。

今後は、生産技術者に求められるミッションが増えていくのではないかと思いますし、 そうでないと日本の生産技術者の意義を含めいろいろなことが難しくなってくると思います。
それはBtoBの業界でも、BtoCの業界でもきっと同じでしょう。

-ミッションというのはどのようなことが挙げられるのでしょうか?

事例やテクノロジーについては、個々の会社から具体的なことは明かせないですが、 生産技術者はイノベーションプロセスとオペレーションプロセスのつなぎ役ですから、 技術力を生かし、もっと上流もっと下流まで幅広く関わっていくことが非常に大事だと思うんです。

-例えばどんなことでしょう?

「いいモノができたけど1日数個しかできないので、こういう売り方をしてはどうか」とか。
そんなところまで踏み込んでいくとか、お客さん目線で生産技術の枠からはみ出ていかないと。

日本の生産技術にはすごい技術を持っている人がたくさんいますからね。

-業種が異なっても同じことが言えそうでしょうか?

これは日本能率協会の研究会などでご一緒する他社のみなさんも、同じことを感じていると思います。 化粧品だけじゃなくて、きっと他の業界でも同じです。

-生産技術部門に一般的にあてはまるということですね。

自分から動き出すという気持ちがやや欠けているのではないでしょうか。 どうしても待っている感があるといいますか。

-実際には、なかなか難しいいことかもしれません。

組織としてとても大きいお会社も多いでしょうし、なかなか自由がきかないかもしれませんが、 やらないと、もう(生産技術は)必要ない、少なくとも日本にはいらない、ということに なりかねない。

-その方が困りますね。危機感を感じます。
生産技術のアプローチの仕方を変えなければいけないのではないでしょうか。

それが生産技術に関わる人に一番求められているミッションだと思います。

-生産技術部門だけの努力で実現できるのでしょうか?

会社は、業績が悪くなるとなかなか難しいものづくりに挑戦しづらいですよね。
そうすると、量産化など従来からあるものを保守するだけになってしまいがちです。
もちろん生産技術に求められるものも保守的になる。

更に、実際には他部署から「自社の生産技術で出来ることはこれくらいだろう」と、 あまり期待も要求もされないという現状もあるのかもしれません。

上流部門も下流部門も、生産技術部門からのインプットがないため、何かが「やれる」 という発想は芽生えにくい。

-生産技術の能力がもったいないですね。

私は、出来そうもないことをもっともっと要求して欲しいのですが、なかなかそうはならない。

でも待っていてもしょうがないですよね、それならこちらからアプローチしていくという姿勢が必要です。
アピールすることは苦手かもしれないけれど、今はそういうことを言ってる場合ではない。

生産技術部門は技術力があるんですよ、だって実際に商品やモノをつくれるんです。
能力があって、努力もできる。お客さんに喜ばれるかどうかという視点と生産技術力でもっと 出来ることがあるはずです。

-なるほど。もっと意識を持って挑んでみたら、意外とこれからの生産技術者の役割が  目の前に見つかるかもしれないですね。

私の言うことが正しいかどうか分かりませんが、同じように思っている人もきっと 会場にたくさんいらっしゃるんではないかと思うんです。そういう方々と意見交換できたらいいですね。

-会場で参加者のみなさんとぜひ、ディスカッションしたいですね。

一方で、異なる未来像をどなたかに提示していただけたら、それもまたディスカッションができて嬉しい。 いろんな人がどんなことを思っているか知りたいです。

-会場からの質問に回答していただく時間もありますし、ぜひ、これからの生産技術者のミッションについての考えを発信いただく場にしたいです。

-ところで、太田さんはこうした会合に参加者を派遣するお立場にもあると思いますが、  派遣するとしたら参加者にどのようなことを期待しますか?

何かひとつでも、普段から自分が考えていることをその場で比較し、自分で確かめてきて欲しい。 自分の考えは間違っていないとか、何か別の角度からヒントがつかめたとか。

-課題意識をもって参加して欲しいということですね。

そうですね。できれば質疑応答で自ら手を挙げて質問して欲しいです。

-会場でしか得られないやりとりを体感していただきたいです。

聴講して、質問して、コミュニケーションをとったほうが実りが多いですから。

-楽しみにしています。

-これからの生産技術者の役割については、生産技術者戦略会議の場で積極的にご質問いただけば、 ここだけの話が聴けるかもしれません。ご参加をお待ちしています!!

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