(ニュース)横須賀製鉄所150周年見学ツアー

横須賀製鉄所150周年見学ツアーのご案内

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が、2015年7月5日に世界遺産に認定されました。産業人として、このことは大変にうれしいのですが、実は、残念なことに、ここに入るべき重要な施設で、入れられていないものがあるのです。それは、慶応元年(1865年)に建設が始められた横須賀製鉄所です。

  • 明治4年(1871年)1号ドライドック(全長137メートル)
  • 明治7年(1874年)3号ドック(96m)
  • 明治17年(1884年)2号ドック(151m)

がつくられ、どれもが、艦船の修理に現役で使われているのです。地震大国日本で、140年をこえて使われ続けている土木遺産というのは、すごいことです。

1865年は日米修好通商条約が締結され、横浜をはじめとして5つの港を開港して6年後。各国の大型軍艦が来航し、侵略の危機が叫ばれるなかで、彼我の軍事力の差を痛感した勘定奉行の小栗上野介が日本の造船力を育成するために、協力を要請したのがフランス公使のロシュでした。その結果、ヴェルニーを首長として指導を仰ぎ、南仏の軍港ツーロン港をモデルに横須賀に軍港と造船施設を建設することが決められ、1865年から工事が始められたのでした。
こうして、1971年には1号ドックが作られ、3号、2号と石造りのドックが建設されていったのです。

これら3つのドックは、145年たったいまでも現役で船の修理に使われています。
しかも、この横須賀製鉄所は、官営の造船施設であり、我が国初めての石づくりドライドックが残されていることや、また、ここで育った造船技術者が後に各地のドックづくりや戦艦づくりに携わっており、造船王国日本を生み出す原動力になっているのです。

本来から言えば、ここが真っ先に候補地に選らばれてもいいところなのです。
なぜ、このドックが遺産に登録されないのか。
実は、かつての横須賀造船所の敷地は、いまでは米軍基地の中にあり、3つのドックとも公開されていないのです。

そして、今年、2015年、横須賀製鉄所の建設が始められてちょうど150周年に当たります。150周年を記念して、横須賀市を中心にさまざまな記念行事が開催されます
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0130/seitetsuzyo/events.html

なかでも、目玉なのが、ドックの見学ツアー。
普段は米海軍基地内にあり見ることができないので、軍港めぐりのクルーズなどで、ドックゲートなどを外から見るしかないのですが、この見学ツアーでは、基地の中に入って間付かにドックを見ることができるのです。
ツアーは事前申し込みの抽選ですが、以下のようなスケジュールで開催されています。

■日米親善ベース歴史ツアー(申込制)
  • 1号ドックにスポットをあてた米軍基地内を見学するツアー(事前申込制/抽選)
  • 10月3日(土)、11月1日(日)
  • 場所:米海軍横須賀基地
  • お問合わせ:一般社団法人横須賀市観光協会
  • TEL 046-822-9672
  • 申し込みは URL:http://ycsa.jp/
    日米親善ベース歴史ツアー担当
  • 横須賀は、他にも、記念館三笠、要塞の島「猿島」、浦賀ドック、観音崎灯台・県立公園、まぐろの三崎港・・・など、興味深い観光地がいっぱい。
    これを機会に、めったに行かない横須賀の産業遺跡を訪ねてみてはいかがだろうか。

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