オリンパス取締役専務 林 繁雄様インタビューその2|ものづくり総合大会に参加する狙いとは?

オリンパス株式会社 取締役専務執行役員 製造部門長 林繁雄様にお話を伺いました。
日本能率協会の安部武一郎がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

ものづくり総合大会に参加する狙いとは?

(安部)
貴社では、「ものづくり総合大会」をどのような観点でご活用いただいているのでしょうか。

(林)
当社は、“生産オリンパスウェイ”という、ものづくりの行動指針を制定しておりまして、そのウェイの中の1つとして、「ナンバーワン技術への挑戦」をあげています。

また、「ものづくりは人づくり」ということで、人材育成にも力を入れています。

そうした取り組みの中で、やはり外部と触れていないと、自分たちのやっていることが本当にナンバーワンなのかどうか、また人材育成においても、他社と比べて卓越したものとなっているかはよくわかりません。

この大会を通じて優れた他社事例に触れることで、自分たちのレベル把握と課題を見つけるための機会とさせていただいています。

(安部)
皆様お忙しい中でご参加をいただくだけでなく、この場でご発表もいただいています。ご発表に至るまでには、きっといろいろなご苦労や工夫があるかと思います。

(林)
はい。当社では、聴講するだけではなく、少なくとも年に1つは発表できるよう、社外に向けて発表しても恥ずかしくないような取り組みをしようと、私からも話をしております。

この大会で発表させていただくということは、会社を代表してお話するわけです。他の業界の方が聴いても理解できる内容で、わかりやすい発表を心がけるということと、やはりこの場での発表は一定レベルの内容でないといけませんので、その準備にはかなりの時間を割いています。

私自身も発表者から直接内容を聞き、わかりにくいところがあったら指摘し、アドバイスもしています。

また、実際に技術レベルを上げていくべき部分を把握して、発表の準備を通して、当社の取り組み内容そのもののレベルを上げていくということにも活用させていただいています。

準備には、私自身も非常に多くの時間を費やしますが、それだけの価値があると考えています。

(安部)
発表者の方と接しながら内容を作られる過程で、発表者の変化を感じられることはございますか?

(林)
発表者にとっては、普段それほど意識せずにやっていることが多々あります。

当たり前のようにやっている、あるいは風土がそうさせていることもあるのですが、「なぜこれをやっているのか?」といった確認をしながら進めることで、当たり前のことを考える機会になっております。実際に発表者と直接やり取りしながら準備を進める中で、お互いに新たな気づきを得ることが非常に多くあります。

(安部)
発表内容の変化と併せて、実情の変化もあるのですね。

(林)
準備をしていくうちに、自分の中でも高いレベルのことをやっているのだという気づきがあり、本人に自信が生まれ、その後の行動が変わってくるという状況を何度も見てきました。

やはりこの場で発表するということは、全国に向けた発表ですから自信がつくのだろうと思いますね。

(安部)
我々も、貴社のご発表者が発表を終えられたあとの充実感は、見ていて感じます。とても充実されている印象がございます。

(林)
本当に、発表のための準備はかなりやっておりますので(笑)

ただし、それは社外に向けて発表するためだけではなく、その発表を通した人材育成と、自社での取り組みの中身自体のレベルを上げていくことも狙っているわけです。

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